麻疹について

麻疹(はしか)予防についてご参考にしてください。 

麻疹(はしか)予防についてご参考にしてください。


麻疹(はしか)予防には、

MRワクチン(麻疹風疹混合)を推奨しております。

■麻疹について

麻疹ウイルスに感染することによって起こる伝染病で、飛沫感染・空気感染・接種感染など様々な感染経路を示し人から人へ直接うつる伝染力が非常に強い病気です。

潜伏期間は10日~12日間くらいで、感染すると39度~40度の高熱と全身発疹が特徴です。
(発熱・せき・鼻汁・めやに、発疹を主症状とします。最初3~4日間は38℃前後の熱で、一時おさまりかけたと思うと、また39~40℃の高熱と発疹がでます。)
主な合併症としては、気管支炎・肺炎・中耳炎・脳炎があり重篤化する可能性もあります。

麻疹患者に接触した場合、72時間以内の麻疹ワクチン接種をすることも効果的と考えられています。

※空気感染もするため、手洗いマスクのみでは予防が困難です。ワクチン接種が有効ですが抗体の定着には1回の予防接種では不十分で2回の接種が有効になるそうです。


■定期接種について

  • 1978年(昭和53年)10月から1回の定期接種(対象:1歳~6歳)が始まりました。
    (対象期間がありますので1972年10月1日以降に生まれた方は定期接種1回受けている方になります。)

  • 1990年(平成2年)からは2回の定期接種が義務化されました。
    平成2年4/2以降生まれの方は、定期接種(1歳児・年長児)、補足的接種(H20年度~H24年度の5年間3期または4期)として2回のワクチンが受けられる機会があった方です。(現在、使用するワクチンは原則MRワクチンです。)


★罹患歴がある方は予防接種よりも抗体が定着しやすいです。(終生免疫が獲得といわれています。)
 1972年(昭和47年)10月1日以前に生まれた年代の方は接種する機会がありませんでした。しかし、過去に自然感染して発症したか、気づかない程度の軽症を経験して抗体を持っている方が多い世代です。
 時に麻疹と思い込んでいた病気が発熱・発疹が出現する病気(風疹や川崎病など)と混同されている場合があるので注意してください。

麻疹罹患歴・予防接種歴が明らかでない場合は予防接種の検討をお勧めします。


■ワクチンの種類

疹予防には、麻疹単独ワクチン、MRワクチン(麻疹風疹混合)があります。

※接種歴がある方のみ、麻疹・風疹・おたふく混合ワクチン(MMRワクチン)1989年4月~1993年4月中止まで導入されていましたが、藤枝市では接種者は少ないそうです。

◎麻疹ワクチンの代わりにMRワクチン(麻疹風疹混合)を接種しても健康への影響に問題はありません。むしろ風疹予防にもつながる利点があります。
※妊娠女性は接種を受けることができません。また妊娠されていない場合であっても接種後2カ月程度の避妊が必要です。


●麻疹ワクチン年代別接種歴●

麻疹(はしか)予防についてご参考にしてください。

 ■1972年10月1日以前に生まれた方 

  • 定期接種なし
    ※過去に自然感染して発症したか、軽症を経験して抗体を持っている方が多い世代です。


 ■1972年10月1日~1990年4月1日生まれの方 

  • 定期接種1回(対象:1歳~6歳)
    ※予定取りに接種していれば、1回は麻疹ワクチンを受けています。


 ■1990年(平成2年)4月2日以降に生まれた方 

  • 定期接種2回(対象:1期・2期または補足的接種期間3期・4期)
    1期→1歳児・2期→年長児
    (平成20年度~平成24年度の5年間で、3期→中学1年・4期→高校3年にあたる方)
    ※予定通りに接種していれば2回麻疹ワクチンまたはMR混合ワクチンを受けています。


 ■現在  

  • 定期接種2回
    対象者は1期1歳児、2期年長児
    ※原則MR(麻疹風疹混合)ワクチンを2回接種しています。


接種ワクチンについて

 ■MRワクチン(麻疹・風疹混合) 

  • 任意接種(6か月~)8600円
    ※ご希望日に接種が可能です。


 ■定期接種対象者(MR) 

  • 1期:1歳児(無料)
  • 2期:年長児(無料)


 ■麻疹単独ワクチン 

  • 現在、入荷困難となっております。
  • ご希望の方は予約の際にご確認下さい。


 ■お願い  

  • MRワクチン接種は当日でも接種可能ですが、事前にご連絡下さい。


●○●ご不明な点がありましたらお問い合わせください●○●


●麻疹Q&A●

 Q  平成20年度~平成24年度の5年間で3期・4期の対象者とは・・・。 

 A  補足的接種平成20年度~平成24年度の5年間で3期(中学1)4期(高校3)にあたる方が対象者でした。

   (修学旅行のため高校2年生で4期として接種された方もいます。)

  H20年度対象:(H7年4/2生~H8年4/1生)、(H2年4/2生~H3年4/1生)

  H21年度対象:(H8年4/2生~H9年4/1生)、(H3年4/2生~H4年4/1生)

  H22年度対象:(H9年4/2生~H10年4/1生)、(H4年4/2生~H5年4/1生)

  H23年度対象:(H10年4/2生~H11年4/1生)、(H5年4/2生~H6年4/1生)

  H24年度対象:(H11年4/2生~H12年4/1生)、(H6年4/2生~H7年4/1生)


 Q  麻疹風疹混合ワクチン(MR)を1歳前に接種してもよいでしょうか?

 A  母親が免疫を保有していても生後4~6カ月で移行抗体が消滅するそうです。
   6カ月を過ぎると罹患する可能性はあります。

  日本では6カ月~1歳未満のMRワクチンは任意接種 として可能です。
   ※0歳児で接種した場合、1歳児以上での接種に比べて免疫の獲得が十分ではないことがあるため、1歳児・年長児の定期接種(MRワクチン)は忘れずに接種を受けてください。


 Q  ワクチン効果・(定期接種)2回接種する理由はどうしてでしょうか?

 A  麻疹ワクチン・MR(混合)ワクチンの接種では95%の人が免疫を獲得できると言われています。
  (約5%は抗体ができません。)

   以前には麻疹をはじめとするウイルスによる感染症は一度罹ると二度と罹らない終生免疫が獲得されると考えられ、生ワクチン接種の場合も同様に考えてられていました。しかし今では発症を防御できるレベルの抗体が持続されるのはワクチン接種後継続して野生株のウイルスと接触しているためという考えに変わってきています。近年では麻疹流行が減少し野生株のウイルスと接触する機会が少なくなっているためワクチン接種で獲得した免疫が強化されず、低下して麻疹に罹ってしまう例が報告されるようになっています。

  2回目の接種をすることにより、1回目で免疫を獲得できなかった人、1回目の免疫が弱くなった人の免疫強化をすることができます。麻疹及び風疹に罹らないため、広げないためにMRワクチンを原則とした2回接種制度が平成18年6月から始まりました。


※風疹予防について参考にしてください。

■風疹ワクチン年代別接種歴

S37年4/1以前生→男女とも接種なし
S37年4/2~G54年4/1生→女性のみ中学生で集団接種
S54年4/2~S62年10/1生→男女とも中学生で個別接種
(※2001年~2003年にかけて追加接種設けた)
S62年10/2~H2年4/1生→男女とも幼少時代1回接種
H2年4/2以降→原則MRワクチン(麻疹風疹混合)男女とも合計2回接種

ご不明な点がありましたらお問い合わせください